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ホンモノの流れ星のように

妄想やどうでもいいことをたらたら書いてます☆ バーター怪盗RYUSEIに心も奪われたマイペース人間。

バレンタインデーから距離は変わらず

super-mmmstar.hatenablog.com


↑の続き


あれからというもの、私と濱田先輩の距離はやっぱり変わらないわけで...





「はぁ〜、濱田先輩かっこいいなぁ」


「眺めてるだけじゃ何も変わらんて!俺が呼び出したろか?」





窓の外でいつものようにシュートをキメている濱田先輩。そんな彼を眺めるのが日課になっている昼休み。毎度恒例の私のひとり言にしびれをきらしたのか席を立とうとする神ちゃんを必死に止める。





「いい!いいの!今で幸せなの!」


「ほんまか〜?俺、何でも協力したるで?」






神ちゃんが首をかしげながらきょとんとした顔でこちらを見つめる。私はなぜこの人を好きにならなかったのだろうか。




「神ちゃんほんといいやつ〜〜!いい嫁さんなるね!!」


「いや逆や!嫁さんなれへんわ!」


「流星が居眠りしてるときにブランケットふわってかけてあげるの見ててドキドキしちゃったもん!」


「もうあれ流星専用みたいになっとるからな!」



神ちゃんの可愛さ溢れる優しさに癒されながら今日も一日が過ぎていく。





「神ちゃん帰ろ〜!」


「おー!じゃ、流星先帰るわ!」


「部活だるいねんけど〜、俺も帰りたくなってきたわ」


「じゃあ部活終わるまでグラウンド横で待ってんで?」


「神ちゃん残るなら私も...」


「神ちゃんはええけどお前はあかん。」


「なんで!?」


「どーせ濱ちゃんやろ!思っとることが丸わかりすぎんねん!」


「ちがう!」


「まー!まー!ふたりとも落ち着いて、な?」




あれから流星は濱田先輩が話題に出るだけで嫌な顔するし、サッカー部の見学も反対するし、あの時背中押してくれたのは誰だったのか。流星の思考が読めない。




「...もういい!」



足早に教室を後にすると、少し先に濱田先輩。手にサッカーボールを抱えて、タタタッと階段をかけ降りる。




「やっぱり濱田先輩はかっこいい...」




つぶやくだけで話しかけられない自分になんだかもやもやする。見てるだけで幸せだけど、やっぱりお話したい、と思うのは当たり前なことで。





「...話しかけてみようかな」




これもひとり言。だけどいつものひとり言ではない。




階段を降りて、靴を履き替えて、グラウンドへ向かう。ひとり、自主練習している濱田先輩と目が合う。先輩、前よりかっこよくなったな、なんて自惚れたこと思ったのは内緒。




「あれっ、久しぶりやん!練習見に来たん?」




こちらに近寄ってきてくれる先輩。相変わらず、屈託のない笑顔が素敵な濱田先輩はあの時と同じだった。




「いや、流星に来んなって言われてるので、」


「そーなん?別にええのになぁ。時間あんならベンチ座っとき?俺のかっこええシュート見せたるで」




こーきて、こーやっ!ぱーんっ!ってひとりエアーシュートをキメて笑わせてくれる濱田先輩は優しい。




「どや?もうな、想像ではかんっぺきやねん!あとは試合でボールがちゃんと足にヒットするかどうかやねんなぁ」




ひとりで盛り上がってひとりで心配しているのを見て、ぷっと笑ってしまった。俺の真剣な悩みを笑いおって!やっぱり小悪魔か!って大袈裟なリアクションとる先輩は私の元気の源だ。




「先輩のシュートする姿見たいです」


「プレッシャーや!自分で言うといてあれやけど!濱田崇裕、精一杯頑張ってシュートいたしますので、どうか見ててください!」



お願いします!となぜか頭を下げる先輩。冗談でもこんな事言ってくれるのがうれしくて、



「ベンチに座って応援してます!」



頑張ってください、と言葉を続けると、よっしゃ!今の俺は百万馬力や!見ててな!と、いつの間にか始まったらしいミーティングに呼ばれて走って行った。



私もベンチにやっと腰掛けると、すっと力が抜ける。知らない間に肩に力が入っていたらしい。ベンチからグラウンドまでの距離は教室の窓からグラウンドまでの距離とほぼおなじ。この距離感に安心していると、うしろから肩をぐっと引かれた。













「...もういい!」






「流星、あいつのこと追いかけんでええの?最近濱ちゃんにもあいつにもあたり強ない?」


「来てほしくなかってん。来たら濱ちゃんばっか見るやろ。」


「チョコ渡すの手伝ってあげたんやなかったん?」


「手伝っただけ。うじうじしとるしほっとかれへんかっただけや」


「やっぱ行ったほうがええで、まだそう遠くには...って、あ、」


「...おったん?」


「おったはおったけど...濱ちゃんと一緒やね」


ばっと神ちゃんの見てた方をみると、グラウンドに濱ちゃんとあいつ。帰ったんやなかったんか。目を離す隙もあらへんな。




かばんとジャケットを片手に走った。神ちゃんの、余計なことしてもうた、の声を背に。




グラウンドに着くと、すぐに目に入るあいつ。ベンチに座って誰かを一生懸命目で追ってる。誰を見てるかなんてすぐ想像つくけど。




濱ちゃんじゃなくて俺を見てほしい。そう思っていたら勝手に手が動いていた。そして強引に振り向かせてあいつにこう言った。



「...帰れや」
...














「...帰れや」




後ろを振り返ると、険しい顔の流星がこっちを見ていた。いつも険しい顔してるけど今日はその十倍険しい。なんでこんな怒ってるの?




あ、見学来るなって言われてたんだった。




「おい、さっき濱ちゃんとなにしゃべってたん?」


「特に、なにも、」


「ふーん、」


「私が濱田先輩を見ようと見まいと、流星には関係ないでしょ、なんでそんなに邪魔するの?」




さすがに私もこの間の流星の言動が嘘のように邪魔してくるのを我慢せずにはいられなかった。




「...そやな、関係あらへんわ。悪かったな」


「え、流星?」




めずらしく食い下がった姿に驚いた。さっきまでの険しい顔が嘘みたいになくなり切ない顔になって、流星の元から潤んだ目が余計にその顔を引き立たせた。




「やっぱ俺より濱ちゃんなん?」


「え?なにが?」


「なんで気づかへんねん、もう分かるやろ?」


「え、ごめん...わからない」


「そういう鈍感なところ、嫌いやわ」




怒ったのかスタスタと走り去ってしまった。




でも、あんな顔初めて見た...。




めったに見せない流星の切ない顔に動揺を隠せない自分がいた。







あの後、濱田先輩はしっかりシュートをキメた。とってもかっこよかった。...気がする。正直流星のことが気になって集中していなかった。




「なぁ!俺のシュートめっちゃきれいに入っとったやろ!」




部活終わりまで待ってた私は濱田先輩と一緒に帰ることに。すごく嬉しいはずなのに、先輩の話が入ってこない。




「ん〜、シュート見てへんかった?何かあったん?流星?」




ここでばっちり当ててくる濱田先輩はさすがだった。




「ごめんなさい、最近、様子がおかしくて」


「たしかになぁ〜流星、俺味方のチームのときでもボール奪われるし笑」


あの人なにやってんだ...。


「好きなんちゃうん?」


「...え?私ですか?!?」


「じぶんモテモテやな〜〜!流星は競争率高いやろ!すごわぁ!」


「やめてください!流星とはそういうのじゃないんです!」




私は競争率が高いなんて関係ない。ただ、今隣で笑っている濱田先輩が好きなのに。




「ま、流星ええやつやし、仲良くしてあげてな!んじゃ!」




ちょうど私の家の前に着いて、ほなまた明日!って手を降ってくれる濱田先輩に手を小さく振り返した。




今日は色々ありすぎたな...。疲れたし早く寝よう。食事とお風呂を済ませていつもより早めに寝た。









なのに朝。




ん?




自然に目が覚めた。いつもは目覚ましが鳴らないと起きれないのに。おかしいなーと時計を見る。




驚きすぎて声も出ない。




余裕で一限目が始まっている時間だった。




こんな時間に起きたのは初めてだし、ましてや遅刻も初めてだ。もう時間が立ち過ぎていて急ぐ気にもならない。




ゆっくり準備しよっと。




携帯を見ると神ちゃんから一件のメール。




昨日は大丈夫やった? めずらしく流星が遅刻やなくて感動したけど今度はお前がこーへんからなんか変な感じやわ笑 ところで生きてる?




最後の一文でぷっと笑ってしまう。無事に生きてるからとりあえず学校行くね、と返事をし、やっぱりゆっくりできず急いで学校へ向かった。




「あ!やっときよった!はよ!」


「神ちゃんおはよ!」




私が学校に着いたのは一限目と二限目の休み時間。我ながら頑張った方だ。
そういえば、と思って流星の席を見る。案の定寝ている。



「流星な、おまえに話あってはよ来たらしいで?」


「...怒ってる?」


「怒ってるというか、不機嫌?」


「だよね〜…」




昨日も怒らせて帰っちゃったし、ましてや今日に限って遅刻するなんて...
怖い。席真後ろだし、不機嫌だと相当めんどくさい。




「...失礼しまーす...。」




そっと、自分の席に着く。ふぅ。ぐっすり寝てて気づいてないみたいだ。あとは起きた時にどう対処するかだな。




てか起きなくない?




プリントを回す時とか、うしろからプリントを回収する時とか、全く起きない。全然起きない。ずっと机に突っ伏しててむしろ生きてる????くらい。




「おーい...りゅーせープリント回収しないと」




こそっと口に手を添えて言ってみる。




「.........うっさい遅刻やろう」




どんだけ根に持ってるんだこいつ。




「ごめんって、話しならあとで聞くから。とりあえず今はプリントをあつめ」


「授業おわったら屋上きて」




私の言葉を遮った流星が荒々しく私のプリントを取る。威圧的な雰囲気を放つ流星におびえながら授業を受けた。やっぱり怒らせるとめんどくさい。




「おーい、帰るやろ?」




授業終わりでみんなまばらに帰っていく中、いつも通り私の机に近づいてきた神ちゃん。




「ごめん神ちゃん、流星に呼ばれてて…」


「そういえば流星おらへんな」


「授業終わってすぐどっか行っちゃった」


「ついにこの時がきたんやな...」


「なんのこと?」


「いーや、なんもあらへん!じゃ、お先!」


神ちゃんがニコニコ手を降りながら頑張れよーって言ってくる。なんのことかと疑問に思いながら帰る支度をしていると、なぜか教室の扉らへんがざわざわしている。




「おっ!おった!」


「濱田先輩!!」




そこにはいつもかっこよくて人気者な濱田先輩。先輩が来ただけで群がりができるとは。




「よっ!あの後大丈夫やった?流星のことで悩んでたやん?」


「大丈夫じゃないです…流星怒ってて怖いんですよ!もうはんにゃみたいな顔してるんですよ!」


「はんにゃて!そりゃ大変そうやな〜、もしよかったらおもて、サッカー部見学誘いに来たんやけど、」


「えっ!行きたいです!」


「食い付きええな!用事片付いたらきてや!」




濱田先輩から誘われるなんて!こんな嬉しいことない!目の前のかっこいい濱田先輩にドキドキしてなかなかそばを離れられない。




「ん?なんでそんな見つめてるん?なんか俺の顔についてる?」


「いやついてないです、」


「なんや〜?俺の顔おもろいか?」


「ちがいます!濱田先輩がかっこ」


「おい」




いきなり後ろから首ねっこをつかまれた。そのイライラMAXの声は振り返らなくても誰のものかわかった。またしても私の声を遮ったひと。




「お〜!流星やん!今日部活くる?」


「行かへん。こいつに用事あるし」




ほら行くで、と私の肩を雑に掴んで歩き出す。




「濱田先輩!必ず見学させてください!」


「おう!まってんで〜!」




流星と真逆で爽やかにニコニコ手を振る濱田先輩。先輩好きだなぁ。静かに自分の想いをかみしめていると、




「おっそいねんお前。屋上来いゆうたやろ」


「だって、濱田先輩が...」


「濱ちゃんばっか見んなや」


「...え?」


「見てて気分悪いわ」


「あ、うん、ごめん?」




やっと着いた屋上のドアをあける。屋上は風が強く吹いていて少し寒い。




「これ着とき」


「...ありがとう」




流星から差出された上着は少し冷たかった。こんな寒いところに待たせてたの悪かったなぁ。




「なんで呼び出したかわかってるん?」


「いや、わからないかな」


「...俺って、友達?」




私をじっと見つめて聞いてくる流星。いつもは見せない真面目な顔にまた動揺を隠せない。




「うん、大切な友達!」


「やっぱ友達よな、...そうやろな」


「最近様子おかしくない?どうしたの?」




すると、流星がすっとこっちへ歩いてきて至近距離で立ち止まる。




「...ちょっと、なんか近くない?」


「...肩貸して」




コツン、と私の肩に頭をのせた。流星のすこし甘い匂いが鼻をくすぐる。




「濱ちゃんに負けたないなぁ、」


「ん?」


「ごめん...やっぱあきらめられへん」


「さっきから、なんのこと?」





ぎゅっと、いつの間にか私の背中に回った手で私を抱きしめる。




「好きや、お前のこと。濱ちゃんになんか渡さへん。、」


「あ、え、あの、え?流星?」


「まだわからへんの?」




そのとき。くちびるに柔らかい感触。理解するのに時間はかからなかったが、まさか、流星がそんなことするなんて。




顔がだんだん離れていく。そんなささいな瞬間でさえも流星はかっこよかった。濱田先輩以外にかっこいいと思った人ははじめてだ。




「...いややった?」




少し眉毛を下げて聞く流星はいつもとはちがう人みたいだった。




「びっくりした、っていうかなんというか」


「まだ濱ちゃんのほうがええ?」


「...えっと、」


「俺は濱ちゃんより幸せにする自信あるで」


「...濱田先輩に幸せにしてもらうんじゃなくて、幸せにしてもらってるの」




濱田先輩は流星よりは頭もよくないし(流星も相当だけど)、モテないけど、誰よりも優しくて人が良くて、努力を怠らなくて、みんなの人気者でいつもにこにこしてて、見てて元気になれる人。




そんな濱田先輩が好きなんだ。濱田先輩より、なんてそんな人私にはいない。




「ごめん、流星とは付き合えない。どうしても、濱田先輩のことがあきらめられない」


「...濱ちゃんと両思いになれるかなんてわからんで?」


「...いい」


「俺じゃなくてええの?」


「いいの、濱田先輩がいい」




流星が思いっきり大きなため息をつく。




「お前はホンッマ変わりもんやなぁ!」




あ〜なんでこんなやつすきなったんやろって頭をかく。




「見学誘われてるんやろ?行ってこいや」


「...うん!」




まだあきらめてへんから!なんて手を降りながら言う流星はいつもどおりの流星にみえた。




〜続く〜

しょーゆパンとはまちゃん
















家の近くにおいしいパン屋さんがあるんだけど、そのおじさんがまぁ〜ニッコニコ優しく笑う素敵なひとでね、幼いながらもかっこいいな〜って思ってたんだ。



おじさんが横を通るとふわふわのパンの匂いがするところ、



「こんにちは!」
って関西の独特のなまりでいつもニコニコで挨拶してくれるところとか



それがすごく好きだったんだけど、ある日、いつもどおりパン屋に行ってパンを買おうとしたら自分より年上の男の子がいて。




「やっぱりおんなのこって甘いパンが好きなん?」
って急に話しかけてきて、



「?…しょっぱいのもすき」
って返したら



「そうよなぁ!しょーゆパンも好きやんな!そかそか!」




って勝手に理解したみたいでうなずきながら笑ってた。その笑ってる顔がもうおじさんにそっっっっくりで!このひとはいったい!?と思っていたら、




「こら!たかひろ!かわいいお嬢ちゃんにちょっかいだしたらあかんで!」




って大好きなひとの声が。
あ、なんだそういうことか。と、すぐ理解できた。



「よろしゅう!はまちゃんてよんでな!」



「パパもはまちゃんやで〜?(笑)」



「パ、パパっていうなやぁ!!(笑)」



「えー?いつもはパパやろ??」



「もぉ〜〜!!おとんはどっか行っとけ!」



「たかひろ、お嬢ちゃん泣かしたらパパ怒るで!」



「せやからぁ!!!」



この日から大好きなおじさんと全くおなじ笑顔のはまちゃんが気になっていって、
あれから会う度に、



「お、しょーゆパン食べへん?」



って手招きされるからべつに好きじゃなくてももぐもぐ食べる。食べるとすんごい嬉しそうな顔するから食べる。



「おいしそうにたべるなぁ、ずっと見てても飽きへんわぁ(笑)」



そこで2度目の恋をするんだよ、おなじはまちゃんだけど、どこかおじさんとちがうはまちゃん。
でもそこからはまちゃんもぐいっと身長が伸びて顔が大人びて、年が離れているからか大人の雰囲気にドキドキしてて、



「いらっしゃーい!お!きたな!最近顔見せんで、兄ちゃん心配したで?」



「…」



「どしたん?そんなにおれの顔おもろい?(笑)」



「…いや、なんでもない」



はまちゃんが話しかけてくれても避けることがなぜか多くなっていって。いつからかパン屋にも行かなくなってて。



たまに学校の帰り道にはまちゃんを見つけて、話しかけようとするけどできない、こう、むずがゆい感じが余計にはまちゃんから自分を遠ざけていったんだ。でもけっきょく、



「あ〜〜…しょーゆパン、食べたい」



これがいつの間にか口ぐせ。
ずっと頭の中ははまちゃんのことばっかで、パン屋行きたいけど、はまちゃんの顔をみるとドキドキする自分が恥ずかしくてなかなか行けないの。行きたいのに。



ある日とつぜん、はまちゃんが我が家に訪ねてきた。
それはもう、大混乱。
今まで訪ねてきたことはいっかいもなかったし、ましてやはまちゃんが!??
なんで!???状態で、部屋の中で行こうか行くまいかちょーー悩んでたら、お母さんが部屋まできて、たかひろくんがこれをあなたにだって、って見慣れた袋渡されて。あのパン屋の袋。



その袋にちょっと汚い字で、またしょーゆパン買うてな!って書いてあった。
案の定その袋のなかにはしょーゆパンがたくさん。
そこでかんっぺきにはまちゃんにオチた。好きだって確信した。



でも、しょーゆパン持って来てくれたつぎの日からはまちゃんは上京して、そのことを行った後で知ったわたしは泣いてへこんだ。



それから何年もはまちゃんは帰ってこなかったし、上京した理由もなんとなく聞けなかった。でも、はまちゃんとの思い出のしょーゆパンは毎日買いに行った。おじさんに会って、その笑顔を見るたびにはまちゃんを思い出す。大好きな人。



「いらっしゃーい!こんにちは!今日も来てくれたんやね!」



「しょーゆパンが食べたくて」



「たかひろのこと、好きなんやねぇ」



「小さい頃はおじさんが好きでした!」



「ふふ、ん、知っとる!(笑)それたかひろに言われて初めて気付いたんやけど、」



「え!はまちゃん?」



「そーやねん!ええな〜おとん、俺と同じ顔やのになにがちがうんやろ、って真剣に考えとったで(笑)」



「…なにそれ(笑)」



「明日もまた来てな?サプライズあんで!」



いやそれ言っちゃったらサプライズじゃないんじゃ…って思ったけどそれもおじさんらしくて、おじさんがくしゃって笑うのを見ると、無意識にはまちゃんにあてはめてきゅんとする。もしかしたら明日、はまちゃん帰ってくるのかな。



家に帰ってベッドにダイブ。もし帰ってきたら絶対連絡先きいてやると心に決めて寝た。



次の日の朝。



運良く今日は休日。なのに朝早く目が覚めてしまった…はまちゃんのせいである。はまちゃん帰ってきてるかなってそわそわしながら出かける支度をしてパン屋へ向かう。まだ朝の7時だったけど。



見慣れたあのパン屋の小窓をチラッてのぞくと、真剣なおじさんがいつもどおりパンを焼いている。
はまちゃんに横顔がそっくりで見惚れる。はまちゃん、まだ帰ってきてないのかな。いやまず帰ってくるのだろうか。心配になって店の前をうろちょろしていたら、そんなわたしを見つけたのかおじさんが店から出てきた。



「お!おはよーさん!店入り!」



「おはようございます、」



そう言ってお店に入る。焼きたてのパンの香りが鼻をくすぐる。



そしてわたしは無意識にしょーゆパンの置いてある棚に目を向けた。



「あれ??しょーゆパンだけない?」



他のパンは棚にたくさん置いてあるのに、あのしょーゆパンだけ1個も置いてなかった。



「もしかしてもう売れちゃった?」



おじさんにそう聞くと、おじさんは厨房を指さして、



「今たかひろが作ってんで!お嬢ちゃんにあげたいんやって!」



ニヤニヤしながら、ほんま気持ち伝えんの下手よな!って笑う。でもそれどころじゃないわたしは、



「はまちゃん!?帰ってきてるの!!」



勢いよくおじさんに言い寄る。



「チラッとのぞいてみぃ?」



おじさんの指さす厨房をチラッとのぞく。



「…やっと会えた」



紛れもなく、はまちゃん。



かっこよくて優しくて、ずっとずっと会いたかった人だ。



「あいつもおとなっぽくなったやろ?」



「すっごくかっこよくなった気がします」



さらに身長が伸びてほどよく筋肉もついてて、横顔はわたしが知っているはまちゃんとは全然ちがう、大人の男の人って感じ。正直見惚れるし、逆に、面影はあるけれど別人みたいなかっこよさだからちょっと遠くかんじる。




「あ、しょーゆパン焼けたみたいやで」



オーブンからパンを取り出して少し冷ます。そしてパンをトレーに乗っけてこちらに向かってくる。



「来る!?ちょ、隠れなきゃ!」



「なんっでやねん!(笑)ほら、」



おじさんが私の肩を両手で掴み、はまちゃんが来る方向で固定する。



すると、すぐにトレーを持ったはまちゃんがやってきた。



「あれっ!久しぶりやなぁ!なんや、俺から行こうと思ったんに!」



あれ、いがいとあっさり。



でも、声は少し低くなったものの、くしゃっと笑うその顔はあの時のままで、



「はまちゃん、あの、」



わたしがそう言いかけると、




「まずおとんははよ手離さんかい。セクハラやぞ。」




「たかひろが上京してからもずっと毎日会ってた仲やし!いまさらヤキモチ焼くなや!」




「おかんもおんのに堂々とじまんすんなや!」




なぞの言い合いがはじまる。こういうところは前と変わってないなぁ。




なぜか少し微笑ましかった。でもしばらくするとはまちゃんが、



「あーもう、おとんうるさいからどっか行こ」




「えっ、」



ぐいっと腕を引っ張られて外へ出る。はまちゃんの手、大きくてごつごつしてて男の人の手ってかんじでドキドキする。




「あ、すまん。痛かった?」




「大丈夫、あと、おかえりなさい」




「ん、ただいま!懐かしーな!こうやって話すの(笑)」




「そうだね(笑)」




はまちゃんが照れ臭そうに下を向きながら頭を搔く。



はまちゃんにききたいこと、たくさんある。



「なんで、上京したの?」



「あれ、おとんから聞いてなかった?」




「なんか、聞けなくて…」



「パン屋になるための資格、とってきた!家継ぐつもりやねん、」




都会はもーほんま大変やったで?って笑いながら話すはまちゃん。




「もうずっと、ここにいる?」




「おう!ずっとしょーゆパン作ったるで!(笑)」




また一緒にいられる。
そう思っただけでわたしはすごい嬉しい。



「あのー、その、なんかおとんから聞いててんけどさ、俺がいなくなってから毎日しょーゆパン買いに来てくれてたんやろ?」



「うん、」



「どーしてなんやろなって、」




「…それは、はまちゃんが、すきだから、?」




「…え、なんでさいご疑問形なん?(笑)」




「はまちゃんは?(笑)」




「…もうおれ27やで?ええの?おっちゃんやで?(笑)」



「答えになってない!」




えー!もうおれむりやー!(笑)って頭かかえてるはまちゃんはやっぱり変わってない。




すると今度はじっと一点を見つめて動かなくなったから、




「はまちゃん?どうしたの?」




わたしがはまちゃんの腕に手をかけた瞬間、その手がぐいっと引かれて、




そのまま、わたしははまちゃんに抱きしめられた。




「…こういうのあんま慣れてへんから、おかしかったら言うて?」




「うん、」



抱きしめる力をぎゅっと強くする。




「長い間何も言わずに待たせてもうてほんまにごめん。こんなおれでよかったらしょーゆパンいくらでも作ったる」




「…ふふ」



「え!おかしかった!?」




「なんでもない!」




「えっと、だからその、これからはずっとどこにもいかへんし、一緒にいたいから、おれとお付き合いしてください」



「…はい!」




このあとはちゅーとかしたけどおじさんにひやかされてお互いに照れちゃったからこのさきの話はまた今度。






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近所のWESTさん妄想

おたくは誰しもたまたま出会ったらとか、こんな人近くにいたらなぁと妄想したことはありませんか。




この妄想はわたしの独断と偏見で勝手にWESTのメンバーを近所の人に位置づけていくのでお時間ありましたらたらたらとお読みください。










中間淳太くん

近所のボンボン兄ちゃん。いつもなにかしらブランド品身につけていて、近くを通っただけですごいいいにおいする。
でもたまに言動がおかしい。この間は、携帯に向かって「なんやねんおまえ!次フリーズしたらシバくぞ!」とガン飛ばしながら言っていた。
たまに連れてくる友達も中間さんの友達とは思えない感じのふつーのひと。ジャージ着てるし、なによりいつも大人な中間さんが取り乱している姿を見るのが新鮮。
そんな中間さんは毎朝会うと「おはよう」って声かけてくれるし、夜に会うと「夜遊びしてんの?若いってええなぁ〜、俺も今度連れてってや」って冗談っぽく笑うから「中間さんはわたしより色んなこと知ってますよね」って言ったら「まぁ君よりはな?教えてあげてもええけど?」意地悪な顔して、ん?って女の子の顔のぞき込むから軽率に惚れちゃうんです。





小瀧望くん

幼馴染みのこたきくんは食の趣味が合う食べ歩き仲間。朝一番の会話はまず食べ物の話からはじまる。
「なぁ!駅前のメロンパン食べたん!?なんで俺誘ってくれへんの〜」「友達が行きたいって言ってたから、ごめんね」「んも〜じゃあじゃあ!今度駅ビルにできるアイスクリーム屋な!俺と!」「はいはい笑」学校も一緒で家も近くなこたきくん。じつは学校でモテモテなのも知ってるけどなんとなく一緒にいる。「ほんとよく食べるね」「男子高校生やぞ!あたりまえやろ!」「毎回わたしとでいいの?」「…なんでやねん、おまえと食べたいから約束するだけやろ?ただそれだけ」
成長がはやくて、背もすごく大きくて身体もがっしりして、なのに照れるときに鼻をこするクセとかぷいって目をそらすのは変わってなくてキュッと胸がしめつけられる。これは懐かしさからなのか、それとも、?
「今のうちに俺捕まえとかんとこの先どうなるかわからへんで?」





神山智洋くん

宅配のバイトをしている近所で有名なイケメン。抜け目なく仕事をこなし、綺麗な顔立ちでマダムを虜にする。猫みたいに懐くには時間はかかるが、その分マダムの宅配の使用が増えるので別に気にしていない。
たまに出るモテセリフがまた人気の秘密。
「おばさんが通販でこんなに化粧品買ったら無駄に頑張ってるって思われるかしら?」
「じゅうぶん綺麗やと思うけど、旦那さんはそう言わへんの?俺やったらこんな綺麗な奥さん、自慢したくてたまらんわ」
こういうセリフでおちる。だいたいおちる。
プライベートの目撃情報も出ていて、甥っ子と思われる小さい男の子と一緒に歩いているのを発見されている。すごい優しい顔してデレデレだったらしい。マダム情報。





◎濱田崇裕くん

優しくてモテモテの近所のお兄ちゃん(27)。
このへんに住んでる女の子の初恋はだいたい濱田くん。
そしてラブレター渡されがち。でも文字に弱いから内容をあんまり理解出来ていない。そう、ばかなのである。
「濱田くんモテモテだよね、わたしのときも優しくしてくれたし」
「なーに言うとんねん、俺もうおっちゃんやで?モテへんし(笑)」
言わすなや、もう!って困り顔で笑うの反則だ〜👼
「わたしは?彼女にどう?」
冗談っぽくきいてみたら、
「っえ!?…いや、、あかん!俺手出したら犯罪やろ!?(笑)こんな若い子に!」
「そんなの関係ないでしょ?」
「やめろや〜〜〜おっちゃん期待してまうやろが〜〜〜も〜いつそんなこと覚えてん…」
「濱田くんにおしえてもらった!」
「うそや!(笑)てかいつから濱田くんになってん!前は濱ちゃんやったのに!素直に寂しいやろがい!(笑)」
って結局濱田くんが笑わせてくれるから人気者でもがまんがまん。
でも、左手の薬指に指輪のあとが残ってるけどそれはなんなんだ???
ん??彼女?婚約者??濱田くん?????





桐山照史くん

近所に住んでる濱田くんの親友。今はスーパーでアルバイトをしている。とにかく話がうまく、桐山くんが入ってから売り上げが5割増だとか。
「おっ!濱ちゃんの妹ちゃんやないか!うちのたかひろがお世話なってます〜!」
「いや妹じゃないです笑」
「濱ちゃんは妹みたいや言っとったで?」
「…(ショックを受ける)」
「うそやん!も〜本気にせんといて!(笑)」
濱田くんの情報をくれるのは嬉しいけどたまに自然な嘘ついてくるから要注意。
ちなみに桐山くんはもう結婚してお嫁さんがいるそう。
「うちの嫁さんがな、照史のパンツとわたしの服一緒に洗わんといてー!、言うんやけどひどない??ナチュラルに傷付くんやけど〜(TT)」
よくしゃべる。そして店長さんに軽く叱られる。これがいつものパターン。
「そーいやこないだ濱ちゃん、ジムで美女見つけて鼻の下のびてたで〜wwwwげへへwwwwwww」
その話詳しく聞きたいけどあなたの後ろにいる店長さんに睨まれてますよ。





重岡大毅くん

近くの病院の薬剤師。とにかく男女問わず人気である。
具合が悪い人には
「風邪っすか?今回薬多めに出てるんでなにかあったらすぐ俺にいってくださいね、元気ないの奥さんっぽくないですよ」
って頼もしいからすぐ好きになる。(マダム)
クーラーが聞いている薬局内でも白衣の腕まくりは必須。薬を袋に入れる時も「おいしょっ!」と必ず
声が ついてくる。
街中で会ったときは普通に話しかけてくれるし、なんなら「もう元気そうですやん!俺めっちゃ心配したんやけど〜〜!」って笑ってくれるから元気になれる。自然のくすり。
そしてたまに飴ちゃんくれる。くれたその日はラッキーデーという噂もある。
でもみんながなにより好きなのは、重岡さんのあの顔から発せられる「お大事にぃ!!!」なのだ。





藤井流星くん

この地域のマンションやアパートの電気屋さん。月に一度、マンションやアパートを回って各家庭の火災報知器を点検してくれる。
この作業は藤井くんが直接家の中へ入るので、点検日の前日は近所のスーパーからファブリーズが消える。ちなみに一番最初に売り切れるのがレノアハピネスの香り。
ただの数分の作業だが、されども数分。あのイケメンの藤井くんが我が家に来るのだ。メイクも服装も整えて待つ女性がほとんど。
「失礼しまーす、火災報知器の点検に参りました藤井と言います、あのーお宅にあがらせていただいてもよろしいでしょうか」
「どうぞ〜〜」
「おじゃまします」
「(家の中を歩いてる)…ん?」
「!?(臭かった!?)」
「なんかええ匂いする…」
「(目を閉じてる藤井くんがかっこいい)」
「この家、いい匂いしますねぇ、おれこの香り好きかも」
この日からレノアハピネスは点検日の前日いがいも近所のスーパーから消えたのであった…。
















さぁあなたは近所の誰が好み!?




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わたしはこの3人!

同じクラスの濱田くん ぐだぐだ編

同じクラスの濱田くんは、みんなの人気者でサッカー少年なんですよ。名前順でたまたま隣になって、人見知りで、周りにあまり女子がいなくてしゃべれてない私にふっと近寄ってきてくれたの。それでふでばこに付けてあったストラップを見て、「これアニメのやろ、こういうのが好きなん?」って言ってくれるけど私は恥ずかしくて、「...うん、」しか言えないの。でも濱田くんは「へぇ意外やな」ってニコってして去って行くからそのときに惚れちゃうんだ〜
それから濱田くんとしゃべるようになって彼にはお姉さんがいることとか、実は猫舌だとか、しょーもない話もする仲になって。
学校のランチマットの当番(みんなの机を合わせてその上にひく大きいマンチマットを持ち帰る当番)が濱田くんで、その日に限って私が果物のオレンジをランチマットにこぼしちゃったの。やっちゃったとおもって私の目の前に座っている濱田くんをちらっと見たら、「なにやってんねん、も〜」ってあきれたように頭を軽くぽんってたたくの。「ごめん、」ってオレンジのシミをぬこうとするけど、「ええよ、気にせんから。俺のオカン、シミ抜きの達人やで!?」なんて、私を笑わせてくれるから濱田くんはやっぱりみんなからモテるんだよ〜〜(TT)
それで濱田くんのモテる極めつけは、いつもは苗字で呼んでくれてるんだけど、たまに名前で呼ぶの。
濱田くんに私が何気ないことで怒ってたら、「○○さん!ごめんな、怒ってる?」って、苗字にさん付けで呼んでくるからなんかおかしくて、もうそれだけで許してあげられる。でもいじわるして、「怒ってる!」って言うと、「ごめんて、俺が悪かった!ほんま、ごめんな」って眉毛さげて手を合わせてくるからなんかかわいくて素直にもういいよ、って言えないのは私がいじわるすぎかな??
それで、ちょくちょく無視してたら、「○○!○○!」って苗字で呼んできて、振り向こうとしたら急に、「○○、」って名前で呼ぶの!それで私はびっくりして「え?」って言うんだけど、濱田くんはしてやったりみたいな笑顔浮かべて、「合ってた?」なんて言うからいうもどおりの返事できなくて、「...あ、うん」みたいになっちゃうんだよ(TT)

高校二年生

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我が軍ツインタワー。の高校二年生のころ。



高校二年生からもう出来上がってるこのふたりはジャニーズWEST藤井流星くんと小瀧望くんです。


みんなファンになってくれよろしく頼むぜ!!!

濱田くんのバレンタイン妄想

高校生活最後のバレンタイン。来年は濱田先輩がいなくなってしまうから今日が本当に最後のチャンス。




大量の友チョコと濱田先輩専用チョコをかばんに入れ家を飛び出すわたし。




まだ学校にも着いていないのに緊張でかばんにぎゅっと力が入る。




なんなんだこの緊張感は...。今までに味わったことのないくらいの胸の高鳴り。いつもより学校への道が近いように感じた。




教室に入って席に着くとさっそく後ろの席の藤井流星が話しかけてきた。




「おはよ、俺にチョコは?」


「おはよ、てかさっそくだね」


「ええやん。どーせ俺にくれんの義理やろ?」


「本命チョコなんていくらでももらえるでしょ」


「まーな。すでに大収穫やわ!」


とぼけてみせる流星に愛想笑いで済ます。すると急に改まって、うそやって。お前の欲しかってん。一週間前くらいから楽しみにしてたで?って言うからしょうがなく


「...はい。ハッピーバレンタイン義理チョコ!」


「はっきり言うなや!笑 あれ、それは?」


流星の視線の先には濱田先輩専用のチョコレート。明らかに他のチョコとはラッピングも出来も違う。ガチ物である。


「これは...その、濱田先輩に」


「ほー。俺のと全然ちゃうやんか。」


「本命なんだもん...」


「濱ちゃん廊下でたくさんチョコもらってたで」


やっぱり濱田先輩モテるのか〜〜〜〜!いくつチョコもらってるんだろ?本命チョコはもうもらったかな?なんてうじうじ考えてたら後ろから神ちゃんの声が。


「も〜流星!なにいじめてわらっとんねん!可哀想やろ!ほら大丈夫やって!渡してき?」


「緊張してむり...恥ずかしい!」


「安心せい!さっき濱ちゃんが今年も義理ばっかや〜言うとったで?」


「...行ってくる」


もうこうなったら勢いに任せて渡すしかない!!神ちゃんの頑張れよ〜の声を背に教室を飛び出す。













…やっぱ恋してる女の子はおもろいな〜なんて神ちゃんが言うてるけど俺は全然おもんない。

「流星、顔に出とんで。」

「なんであいつ行かせたん?」

「そりゃ恋してたら応援したくなるやろ?」

「あいつのは応援したない。」

「まさか流星が濱ちゃんに負けるとはな!」

もう一回言う。神ちゃんが意外やな〜ってわろうとるけど俺は全くおもんない。ひそかに好きだった女の子奪われてなにがおもろいっちゅーねん。


静かにメラメラと濱ちゃんに対抗心を燃やす流星くんは果たしてどうなるのだろうか。こうご期待。










「濱田先輩!」

ちょうど廊下にいた先輩に声をかけた。っと、ちょっとまて。先輩の手にぶら下がってる大量のチョコレートはなんなんだ。モッテモテじゃないか!


「おー!どしたん?」


「その、えーっと、あ〜〜〜そのチョコすごいですね!」


何言ってんだ自分。



「これ?女子から慰めのチョコやって!ひどない?本命ひとっつもあらへん!」


「義理チョコに見せかけて本命チョコあるかもしれませんよ?」


「え〜〜、そんなんあらへんよ〜!じゃあなに?本命チョコくれんの?」


冗談っぽく濱田先輩が手を差し出す。


きたこれはチャンス!! 私は恐る恐る後ろに隠していた濱田先輩へのチョコを出そうとした時。


「濱ちゃ〜〜〜ん!今年も収穫なしのかっわいそうな濱ちゃんに俺の姉ちゃんからのチョコ!」


小瀧くんが濱田先輩に抱きついてそう言う。対する濱田先輩はふつーに嬉しそう。


「まじで!?さんきゅー!のぞむの姉ちゃん作んの上手いなぁ!」


「てか濱ちゃんたくさんもらってるやん!なんで!?いつからそんなんなったん!??」


「へっへー!この子もな、俺にくれんねんで?チョコ!ええやろ!!」


「えっ!?先輩久しぶりやん!ちっさくて気付かへんかった!それ義理チョコやろ?俺にもくださいよぉ〜〜!」


「...やだ!」


義理チョコじゃないもん!濱田先輩のために作った特別なチョコだし!!


...なんてもちろん言えないわけで。



「...わたし教室もどります」


まって!って濱田先輩の声が聞こえたけど素直に振り返れないのがわたし。あーあ小瀧くんに邪魔されただけでなんであげなかったんだわたし。なに最高のチャンス逃してんだよわたし!!!!


「神ちゃん〜〜、渡せなかった。」


「渡せなかったん?なにかあった?」


「も〜〜〜、小瀧くんに邪魔された!」


「さすがのぞむやな、」


「こんな頑張ったのに義理チョコって言われたし...」

よしよしってしてくれる神ちゃん。あたまわしゃしわしゃしてくる流星。


俺はお前のチョコ嫌いじゃないで。って流星がめずらしくなぐさめてくれたから来年はもっといいチョコあげようかなって思ったり思わなかったり。



そしてあっという間に学校のバレンタインが終わろうとしている。



結局わたしはあれ以降濱田先輩に会いに行けず、すれ違っても避けるように目を伏せて小走り。
自分でも思うけどなかなか素直じゃない。最後のチャンスだったのになぁと思うだけで時間が進んでいく。



「おい、帰んで。お前の好きなもんじゃ焼き連れてったる。」


「今日はやけに優しいじゃん?どうしたの?」


「別になんもあらへん。はよカバン持って」


いつもどおり流星と帰るのにこんなに流星を頼もしく思ったのははじめて。


それから流星とどーでもいいくだらない話を聞いたり話したり。おいしくもんじゃをいただいた。


「今日はおごったる。」


「え、悪いしいいよ!割り勘しよ!」


急いでかばんから財布を引っ張り出す。と、濱田先輩に渡すはずだったチョコがコトンと落ちる。それを見て胸がちくんと痛む。


「俺が全部だすから。その代わり、これもらうな」


落ちたチョコを流星がサッと拾う。


それからずっと流星の手にはチョコレート。帰り道にしまうことも無くずっと。そろそろわたしの家に着きそう。そんな時。


「あ、濱ちゃんや」


「え?」


目の前をフラフラ歩いている濱田先輩が目に入った。相変わらず危なっかしいひとだ。


「じゃあ、ん。」


流星が目の前に差し出したのはさっき流星にあげた濱田先輩専用チョコ。



「このままやと後悔するやろ。はよ行ってこい。」


「でも、これはもう流星にあげたもので...」


「はぁ?濱ちゃんのために作ったチョコなんていくらお前の手作りでもいらんわ。」


「...ごめんね」


「別にええし。俺は濱ちゃんとちがっていっぱい本命もらっとるから。一個くらい本命あげてやらな。」


ぽんって流星がわたしの背中を押す。


「...もしのもし、もらってくれへんかったら俺が食べる。」


耳元でこそっと呟く。そして行け、というように、しっしっと手で合図する。


「行ってくる!」


ゆっくり歩く濱田先輩に追いつくのはそう難しくはなかった。


「濱田先輩!」


「ん?あ!やっと来た!俺のこと避けてたやろ?」


「ごめんなさい...これ!濱田先輩に渡したくて!」


やっと渡せた。落とした時に箱の角がへこんでちょっと形が変だけど。


「わぁ!これ俺に!?ありがとう!!めっちゃ嬉しいわぁ〜」


私の好きなニッコニコの笑顔の濱田先輩。そんなに嬉しかったのだろうか。


「先輩うれしい?」


「めっちゃ嬉しいで!くれるかな〜どうかな〜思っとったし!」


「濱田先輩に喜んでもらえてわたしも嬉しいです!」



「もしかして、やけど...これ、本命だったり?」


「...さぁ?」


なに!?実は自分小悪魔なん!?ってやけにテンション高めな濱田先輩を見て最高に幸せなバレンタイン。


「でも小悪魔嫌いじゃないで!!」


ちゃんとわたしの想いは伝わった...かも??








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早くも2年されども2年... ジャニーズWESTが生まれた日


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ジャニーズWEST2周年おめでとうございます!


やっぱり今でもRainbow Dreamとその先へはなかなか聴ける曲ではないです。どーーーーーしてもあの時を思い出してしまうし胸が苦しくなる。


でもあの時はとにかくこの人たちを信じるしかないって思ってました。絶対流星くんは夢を叶えてくれるってことをこころのどこかで確信してたのかもしれません。すんごい心配したけどね笑


はーーーーーー


デビューできてよかった!!!!!!



流星くんが今アイドルをできるのは流星くん自身が夢を必死に諦めなかったからだし、グループに入りたいって想いから辛い現実にも向き合ったからで。


ココ最近ジャニーズのいろんな話聞くから思うけど流星くんがいるのは当たり前じゃない。次の現場が必ずあるとは限らない。毎年、流星くんが契約を更新しているからアイドルをやってられる。どんな思いで流星くんが更新してるのかなんて分からないけど、雑誌やラジオで来年はもっとドラマに出たい!とか次は映画出てみたいな〜とか。そんな発言でさえアイドルを辞めてしまえば消えちゃう。


流星くんがそこにいてくれるのは流星くんがこのアイドルという道を選んでくれたから!!!


このジャニーズWESTとしてデビューしてくれたからで!!このタイミングしかなかったわけだ!!!


あの日、多くの人を泣かせたジャニーズWESTが生まれた日。それは記念すべき記念日!!!


きっとそれはファンも、メンバーも一緒じゃないのかな!この日!私はこれからもずっっっっっと大切にしていきたい!


こんなに泣かせてくれるグループ他にないわ笑


ずっといつまでもジャニーズWEST藤井流星くんが大好きって言えるようにどんなに辛い思い出も胸にしまって前を向いてあるくこと!大切!!!!


これからどんな高い厚い壁にぶつかってもジャニーズWESTなら大丈夫、きっと大丈夫。そう流星くんも言ってたから私もそう信じることにした2年前。


来年の今日は絶対もう過去を振り返らないぞ!前向く!流星くん見習います!!



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